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2006年3月12日 (日)

『海を飛ぶ夢』

theater 旅行の帰りに飛行機の中で観たのですが、着陸体制に入ったため、半分も観られなかった映画で、ずっと気になっていたのです。やっとDVDで観ました。

スペイン映画で、実話に基づいているそう。海へ飛び込んだ時の事故で四肢麻痺になった、ラモンの尊厳死へ至るまでのドラマ。テーマはかなり重いですが、映像・音楽の美しさ、俳役の素晴らしさで、とても感動しました。

28年間、自分の力では何もできず、兄一家に頼らずには生きられない人生・・・辛い。

〝なぜいつも笑ってるの?〟と聞かれたラモンが、〝他人の力に頼るしか生きる方法が無いと、涙を隠す方法を覚える〟・・う~ん辛い。

尊厳死を反対する人たちに対して〝生きることは権利だ、義務ではない〟〝生きるために死にたい〟・・重い言葉だけど、ホントにその通り。

偽善的に響く神父の言葉より、面倒を見ている義姉の愛情溢れる言葉が身にしみます。

2004年度のアカデミー外国語映画賞等、数々の賞を受賞した映画ですが、主役の「ハビエル・バルデム」の上半身だけの演技も、とても素晴らしかったです。

手術を何度かした私は、術後ベッドの上で全く動けずに(わずか数日ずつですが)、傷の痛さと体を動かせない辛さで発狂しそうに(おおげさ・・!)なったり、ちょっとのどが渇いたり、どこかかゆくても誰かを呼ばなくちゃいけない・・という不自由さを味わい、寝たきりに対する恐怖はとても強いのです。

そんな状態が28年以上続くなんて・・。植物状態でも多少周りの声が聞こえて意識がある場合もあるそうですね。早速、尊厳死協会の資料を取り寄せるべく手続きを取りました。センチメンタルでも何でもなく、そういうことを考える年ですもんね。

いろいろな事を考えさせてくれたこの映画との出会いに感謝!

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コメント

数ヶ月前にこの映画を見ました。
題名からはもっと明るい結末を想像していたのですが、考えさせられましたね~。
ラモンが、自分の意識がはっきりしているうちに自分の最期のあり方を決められたのは、
彼にとって幸せだったな、と思いました。
義姉のラモンに対する哀れみを感じさせない優しさも印象的でした。長い年月のなせることかもしれませんが・・・。

色々と病気をかかえている友人が、毎晩寝る前に遺書を書いているの、と先日笑いながら言っていたのです。身の周りの物を減らして(私の場合この作業は遅々として進まず・・・笑)、その時に備えて何かに書き記しておくことは、この歳になったら大切なことですね。

投稿: ラブリオバ | 2006年3月14日 (火) 09:50

やっぱり観てますね~。そして考えさせられましたね。

>色々と病気をかかえている友人が、毎晩寝る前に遺書を書いているの、と

私もブログを始めたきっかけの一つは、何かを子供たちに残したい…と思ったのもあって。母親が楽しんだ人生を少しでも…。
でも遺書より遺産の方が良いって言われるかもね(笑)

投稿: madame-tosi | 2006年3月14日 (火) 17:34

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